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チョコレートドーナツのちゃのレビュー・感想・評価

チョコレートドーナツ(2012年製作の映画)
4.6

フィンランド人の美しい男友達がゲイだったくらいで、あまり同性愛について考える機会はなかった現実の中で観たこの映画は、同性愛を認めよう!偏見を持つのは良くない!とかそういう観念をもたらすのではなく、

人を好きになるのに、
もしかしたら性差は必要ないのかもしれない

という視点に気づかせてくれたところが大きかった。
男性が女性を抱くように、あるいは女性が男性を抱くように、二人はお互いのことを求め合っていて、好きな人とする楽しさとか幸福感とか、画面越しから伝わってきて、そこに気持ち悪さとかあまりなかった。
むしろ、あぁ幸せだよねって。

1970年代。アメリカといえども、まだまだ同性愛に理解は少なく、偏見も多かった中で二人がとった行動の意味と、報われなかった虚しさを感じ取り、現代に生きる私たちは、もし当事者だったらどう反応するかせめて考えることで、これからの世の中を良くしていけたら良いな、と思うしかないのかもしれない。
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