すごい時代があったものだと考えてしまうけれど、その時代を生きた彼等にとったは今の方が”すごい時代”なんだろう。
彼等のマルコへの愛に勝る正義なんてあるわけないのに。
マルコを何とも思わない偏見や”常識”の数々に辱められ、傷付けられ、未来を奪われる
“普通”の人には当たり前にある、細やかな日常さえ。
ただ保護者がゲイのカップルというだけで、子供にとっての最善の利益を考えようとすらしない。
腹立たしいと同時に悲しすぎた。
子供をゲイよりも薬物依存症者に渡すのが正しいとされる法だなんてね。
そんな最期なんてあるの?と信じたくなかった。
法律が、それに携わる人間が罪のない子供を殺すだなんて。
良い時代になったねで終わらせるのは簡単だけど、やっと当たり前の日常が少しずつ送れるようになってきただけのこと。
ここで終わらせたらいけないと強烈に思わせてくれた映画でした。