しおね

チョコレートドーナツのしおねのレビュー・感想・評価

チョコレートドーナツ(2012年製作の映画)
3.7
アラン・カミングの歌の勝利。

難病って聞くと24時間テレビのお涙頂戴ドラマなイメージあって敬遠してたんだけど、この映画の扱い方は良かった。

病気を乗り越える所ではなく、その病気に向けられる人々の目に着目。
かといって病気設定が雑になることもなくしっかり活きている。

アメリカってのがまた良い。
アメリカはゲイに対する偏見が強いって話を小耳に挟んだので、本国で見た人は相当なショックを受けたのではないかと。

(日本でこういうの作ったら「こどもが可哀想!」って主張する良い人っぽい偏見おばさん出てきそう)

で、最初のゲイバーのシーンのアランさんが可愛いのなんのって。
あれは惚れますわ。
表情が素晴らしいのさ。
パパでありママである顔。

中盤のホームビデオ、もっとしっかりエピソードとして見たかった。

「ハッピーエンドが好き」なマルコのために、物語的にはバッドエンドなのに歌が希望を感じさせてくれて、ハッピーエンドに演出してるんだよ感が泣けた。
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