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チョコレートドーナツのamaのレビュー・感想・評価

チョコレートドーナツ(2012年製作の映画)
4.5
映画鑑賞後は、やり場のない悔しさしか残らなかった。本当、なんで、こんな目にあわなければいけないのか。

1979年という時代の、同性愛者に対する風当たりの強さは現代の比じゃない。
個性では無く、病気と思われている時代。それは現代に生きる私の感覚では理解が出来ないものだし、現代でも否定的な意見はある。それはしょうがない事なのかもしれない。

ただ、子どもをまともに育てる事の出来ない異性愛者と、愛情を惜しみなく与える事が出来る同性愛者。
両者を比較して、なぜ前者が「まともな人間」とされてしまうのか。
ルディ・ポール・マルコの3人の生活はこの世の誰よりも愛に溢れているように思えた。
それじゃダメなのか?
ネグレクトでも、『女親』というだけで子どもの幸せを奪う権利が許されるのか?!と大声で叫びたい。

この作品に出会えて良かった。
でも良い映画、と言うのはなんだかしっくり来ない。
ただただ悔しい。
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