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ヒューマン・レースのrage30のレビュー・感想・評価

ヒューマン・レース(2013年製作の映画)
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無作為に選ばれた男女が、死を賭けたレースをする話。

所謂、デスゲームものなのですが、“競走”に特化したシンプルなルールが興味深くて面白かったです。
そのまま競争社会のメタファーとして見る事も出来ますし、道を外れても、2周遅れても死ぬルールからは、資本主義や格差社会のメタファーを読み解く事も可能でしょう。

皆が生き残る為のルールを決めても、結局は出し抜く奴が現れたり、弱者を見捨てたり、食い物にしたり…。
果ては弱者が更に弱者を襲ったりで、なかなか酷い状況になっていくわけですが、まぁ現実社会も可視化されてないだけで、似た様なものなのかもしれません。

映画の最後の方は、変に物語を広げようとしてグダグダになってましたが、あ~なるくらいなら、謎は謎のままにサッと終わっても良かった気もしますけどね。
ちょっと終わり方が残念な映画ではありますが、90分弱の見易い上映時間なので、興味があれば気軽に見て下さい。
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