津軽系こけし

プリズナーズの津軽系こけしのレビュー・感想・評価

プリズナーズ(2013年製作の映画)
4.6
おそらく私が観てきたサスペンス映画の中で最強。


二転三転する最強の脚本にヒュージャックマン、ジェイクギレンホールをはじめとした最強の役者陣。もうこれだけの要素でも十分面白いのに貪欲にもこの映画の魅力は留まるところを知らない。
娘を象徴する赤いホイッスルや犠牲を象徴する木などのモチーフ誘導の演出が巧みに刺さり、さらに重低音の使い方はもはや変態的。一度観たらしばらく引きずるレベルの印象を視聴者に抱かせる。

近年のサスペンス映画はなんやかんや社会派に傾いていたり、少し趣向をズラしていたりと蛇道である場合が多いがここまで正統に面白いサスペンスは凄く新鮮。サスペンスでひさひざにワクワクさせられてしまった。

ラストの大いなる償いと娘による大いなる許し。重厚なサスペンス劇でありながらも最後はしっとりと人間ドラマとして決着する。ちょっと完璧すぎて心配になるレベルだよね、これ

これはサスペンス好きなら観ないのはありえない。是非ともこの最強サスペンスを多くの人に堪能してほしい。
堪らん、もう一回観よっと
津軽系こけし

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