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悪徳の栄えのFancyDressのレビュー・感想・評価

悪徳の栄え(1962年製作の映画)
4.5
原題「LE VICE ET LA VERTU」

1962年製作のフランス映画。
出演はアニー・ジラルド、カトリーヌ・ドヌーヴ他。

マルキ・ド・サドの『ジュスティーヌまたは美徳の不幸』と『ジュリエット物語または悪徳の栄え』を元に、物語の舞台を第二次大戦中のナチス・ドイツ支配下のフランスに置き換えて映画化した作品。

面白かった。
デカダンな臭い、そんな空気感の中で繰り広げられる愛と憎しみが交差する登場人物達の心の動き。
そして、娼婦から成り上がり強く生きる姉と純粋無垢な妹の対比の面白さ。
そこには、まさに人間という生き物が浮き彫りにされる。

ラストシーンが美しすぎる。

ちなみに、ロジェ・ヴァディム監督は、本作の撮影当時、カトリーヌ・ドヌーヴと付き合っていて結婚はしなかったが、カトリーヌ・ドヌーヴに子供を生ませている。流石、プレイボーイだね。w
本作を観て、また、神代辰巳監督の「女地獄・森は濡れた」を観たくなったわ。神代監督の方もロジェ・ヴァディム監督の本作と比べてみても全然、劣ってないねと思ったわ。「女地獄・森は濡れた」も、やっぱ、スゲエよ。
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