しめじゃん

ジュラシック・ワールドのしめじゃんのレビュー・感想・評価

ジュラシック・ワールド(2015年製作の映画)
3.6

さーてさてさて書いていくよーレビューを。
えっと、期待していただけあって辛口です。それと、確実に一作目との比較です。悪しからず。

◯まず恐竜について
造形美は技術が高くなったこともあって過去最高。恐竜のざらついた肌が生々しくてGood。たまにCGでなく恐竜頭部の人形とかの挿入もあってなお良い。
ただ、演出がどうもイマイチ。理由は以下2つ

・作品の皮切りになる”一匹目”の登場シーンを壮大に魅せる的な絵がほしかった。一作目で言うところのブラキオサウルス登場シーン。これが今作の映像技術だー!的なシーン。それが今作にはない。今作の恐竜の登場シーンは”ただ、なんとなくそこにいる”映し方で始まる。なんだかなーって感じ。うーん。

・全編通して、恐竜を擬人化し過ぎ。過去作の”自然の生物、コントロールできない者達が闘い、その足元をちっぽけで弱々しい人間達が逃げ惑う”って描写がほしかった。このシリーズの魅力ってそこなのでは…今作には、それは感じられない。この恐竜はイイモノ、この恐竜はワルモノって描写にし過ぎている。
そのせいだろうか…そのせいだろうな、子供向けな印象が強い。

いずれにしても”巨大な肉食恐竜が、臭いで物陰にいる人間を探し襲う”的なジュラシック節はきちんと描いているので、最低限なポイントはきちんと抑えている。そこは一応評価かなー。

◯俳優陣
イケメン主人公、美人なヒロイン、イケメン兄弟。みんな揃って演技が硬い。”型にはめよう”って力が入りすぎている印象。カッコ良くしよう!たくましくしよう!ってな感じで。
台詞も然り。なんかこう感情移入が一切できないんだ。なんだろなー…
…今になって一作目の、グラント博士を演じたサム・ニール、それからティムを演じた当時子役のジョゼフ・マゼロののびのびとした演技が懐かしい。高圧電流の下りなんて素敵だったなーなんて。

◯パーク&イスラ・ヌブラル島
恐らく、今作最大の魅力はこれかな。
20年前に、過去作(2作目3作目は確かサイトB−インジェン社保有の異なる島−が舞台だったので、イスラ・ヌブラル島が舞台になったのは一作目と今作のみ)で悲劇−恐竜が逃げ出して、人がたくさん死んだって歴史があって、この島にはそれらの遺産があって、記憶があって…それらのベースの上に、今のパークがある。
そのバックグラウンドが根底に流れている造りがなんとも素敵。評価点の8割がそこ。
劇中、当時の◯$△♯…が出てくるシーンがあるんだけど、俺はちょっと涙ぐんでしまったよ(笑)BGMも手伝って、哀愁に負けた(笑)

なにはともあれ、ざっくりとジュラシックパークの続編が観たい!っていうのであればそれなりにオススメ。
だけど、俺ほど過去作にこだわってしまうと…文句タラタラな可能性…

って感じかな!
以上
しめじゃん

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