誰でも自分に自信があるわけではない。でも、その中で少しでも自分の持つものに自信を持って与えられたチャンスを生かさなければならない、そんなことに気づかせてくれるお話。
いじめられっ子のポール・ポッツは、太っちょで歯並びも悪くて、どこにも自信が持てない。でも、とても美しい声を持っている。その声と恋人であり妻となるジュルズと一緒に苦しい時も少しの幸せを感じる時も自信をなくしながらも懸命に歩いていく。実話を元にしたお話。
ラストシーンは普段あまり泣かない私でもウルッときた。それに、ふんだんにユーモアが取り込まれていて、主人公が知らないうちに大好きで憎めなくなっている。ジュルズもとてもいい人で、あんな女性になりたいなと思った。
中でも私が好きになったキャラクターはポールの働いていた携帯販売店の上司だ。なんだかしっかりしてないしチャラい?のだが、ポールの実力を信じていていつだって応援してくれる。そしてユーモアで支えて元気づけてくれる。すごくいいキャラクターだ。
ポールにとってのワンチャンスは、このオーディション番組だったが、私にとってのワンチャンスはどんなものなんだろう、と楽しみになった。自信がないことに落ち込むのではなく、自信をつけるのは何歳からでも遅くない。