荒々しくも、真っ当な命があふれてる。
恐ろしくて、美しい。
貫くように前進しようとする少女と、迷いのなかで佇む少年の対象が面白かった。
同じ強い瞳でも、こんなに違う。
圧巻は松田みゆきさんの死に様。
本当にこと切れる人を見ているようで、その恍惚が一番畏ろしかった。
台風のシーンでは少年の幼さにたまらなくなる。
ここで抱き締めてやりたくなるというのは年を感じるな(笑)
そして何よりラストシーン。
からのタイトルへの流れ。
こんなに美しいラストシーンを観たことがない。
川瀬監督はいつも圧が強くてあまり好みではなかったけど、今作はとても好きになった。
独自の演出と、それに応えた俳優陣の素晴らしさに拍手。