「ORGANIC!!」って大書した看板で撲殺されるみたいな映画だった。
こういう映画が評価される場があるんだろうなっていうのは分かるし、人によっては「これこそ映画だ」と思うのかもしれない。
でも僕は全然駄目だった。
お説教くさい科白とモノローグ、鈍い色合いと浅い明暗、「命の営み」って感じの描写は、朴訥な美しさと捉えられるのかもしれないけれど、僕にはしがらみを絆と読み替えて絡めとられるように感じられた。
部屋でiPhoneの呼び出し音が鳴る、その音の捉え方(録音の品質なのかエフェクトとかの処理なのか、詳しくなくてわからないけれど)だけでも、目眩がする程苦手。
これを、この音の捉え方をリアリティとする様な場では、絡め取られて、殺されてしまうと思った。
