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宇宙戦艦ヤマト2199 追憶の航海のABBAッキオのレビュー・感想・評価

3.2
 2014年。旧作「宇宙戦艦ヤマト」(1974-75,映画版1976)を時代に合わせてブラッシュアップしたテレビアニメ「2199」版。本作はその総集編。旧作は日本のアニメに宇宙時代を開いた記念すべき作品だが、当初は視聴率も低く、ストーリーも一貫しない面があった。本作は最新のアニメ技術を導入すると同時にストーリー面でも矛盾を少なくする、とされていたが……。
 戦闘シーン、ワープシーンなどアニメ技術の向上は一目瞭然。だが旧作の手作り感が失われたことは特に人間ドラマ面での薄さにつながっている印象。特に総集編ではストーリーが十分に補完されておらず、森雪の位置づけがよく分からなくなっている。ガミラス内の路線対立なども不明瞭で、ガミラスは内輪もめで自滅した印象すらある。印象的な劇伴、主題歌など旧作世代の胸に響くが、リブートするならもう少し完成度を上げて欲しかった。
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