かずシネマ

グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札のかずシネマのレビュー・感想・評価

3.0
年始の特別編成の地上波放送で。
吹替版。

ニコール・キッドマンはグレース・ケリーとは美人の系統が違う…。
と思って観ていたんだが、段々似てる様に思えてくるから不思議。
あと、これは完全に主観だけども、ティム・ロスはこういったお上品な役よりも柄の悪い役の方が似合うと思う。

ヒッチコックも登場する。
「マーニー」云々のくだりは興味深かったが、結果的にあの作品には出演しなくて正解だったと思う。色々な意味で。

結婚に至るまでの描写もあるのかと思っていたけど、結婚後数年してからの話だった。
生まれた環境も育ちも誤差の範囲ではなく本当に全く違えば、通常の結婚生活でも難しい。
文字通りのシンデレラストーリー、一般市民からプリンセスになれば、それがどれ程に大変なものかは想像に難くない。

テンポはまぁまぁ良い。だけどそれ故に作品背景を知っていないと少し分かりづらいシーンはあった。「軽く流れたけど今の場面ってどういう事?」みたいな。

モナコ王室の反応は「話が必要以上に美化されているし人物の描写も駄目」というものだったらしく、まぁ身内が言うのだからそうなのだろうと思う。
なので、ノンフィクションな伝記ものとして観るのには向かないと思う。
演出や創作有りの実話ベースの作品…くらいの心持ちで観るのが良い。
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