サバ

やさしい本泥棒のサバのレビュー・感想・評価

やさしい本泥棒(2013年製作の映画)
4.0
私は、子供の時から本をたくさん読んでた。本に救われた(現実逃避?)と言っても過言でない。
嫌なことがあっても本の世界に没頭する事で忘れることが出来た。
働くようになって通勤の時に本を忘れたらどうしようと焦る程。
最近は、ちょっと読む頻度減ったなぁ。
この映画を観て、又いっぱい本を読もうと思った。

題名からほんわかした物語なのかなと思ってたら、結構重い物語。
戦時下のドイツ、日本もドイツも敗戦国なので、なんとなく日本もこんな感じだったのかなと思う。

主人公の少女リーゼルは、ハンスとローザ夫婦のもとに里子に出される。

優しい義父ハンスくちが悪いが(最初なんだこの意地悪な!と思ったが)愛溢れる義母ローザ。
匿ったユダヤ人の青年マックス、となりの同級生の金色の髪のルディ。本を貸してくれた町長夫人。
皆んな良い人。
ちょっと意地悪な人もいるが。
一生懸命その時代を生きてる。

リーゼルは、最初弟の葬儀時に拾った本を大事にしてた、「墓掘り人の手引き」という本。それを見たときに、ハンスは、リーゼルが字を読めないのだと知る。
そこから、字を教えてあげ、一緒に本を読んでいった。

地下室の自分の辞書は、素敵や。
ローザが学校にリーゼルを訪ねて行った時は、嬉しくて泣いた。
重い話ではあるが、リーゼルが生き生きと描かれていて、ほっこりする場面もある。

戦争は、だめだ、絶対にだめだ。
どんな理由があってもだめだ。
サバ

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