レックス・バーカーのターザンはこの5作目で最後。
象牙を狙う悪人ハンター達。現地部族を荷役人として攫うため、ターザンを従わせようとする。ジェーンが死んだと勘違いしたターザンは、という話。
ジェーンとイチャイチャしまくるターザンだが、ジェーンの死（誤解）によって悲しみのあまり気力をなくしてしまうジメジメした展開。闇夜に紛れる暗殺能力は健在なのだが。〇〇（伏字）が燃えてしまうのは、これで（レックス・バーカー版の）最終回と思えば身も蓋もないが意外性がある。
ジャングルの木立によるフレームの中で燃え落ちる〇〇であったり、邦題のように画面奥から襲い来る象といった構図はさりげないが良い。撮影は伝説的カメラマン、カール・ストラス。
ターザンに対する悪人が増殖していく様子。うち1人は原題が表すようにいかにもな悪女で、象牙のみならず（一応）他人の夫のターザンにまで欲望を抱くのが、面白いような笑っちゃうような。
しかしそれも仕方があるまい。ターザン史上最も美しいターザン、レックス・バーカー故に！アーレン・ダールやラナ・ターナーと結婚した名うてのプレイボーイ！美しさ故に冷酷暗殺マシーンなバーカーも5作目ではいい加減人間味も出たかなと思ったが、気力喪失状態が続いたのは残念だった。
ジェーン役はジョイス・マッケンジー。悪役はレイモンド・バーとトム・コンウェイ。いかにもな二人。悪女はモニク・ヴァン・ブォーレンなる人でマリア・モンテスっぽい声と話し方。お気に入りの悪役俳優ヘンリー・ブランドンが悪役ではない部族長。バーカーターザン1作目「ターザンと魔法の泉」では別人役で出ている。

ターザンの役目を終えたレックス・バーカーは翌年からイタリア映画に進出。60年代にはドイツ映画界で人気を博す。「甘い生活」「女と女と女たち」への出演はそこら辺によるものかと思う。

次作から新たなるターザン、ゴードン・スコット登場！

• #ジョニー、レックス、ゴードン、ターザン！

レックスパーカーの5作品の最後。
家が燃えたり、ジェーンがさらわれたり結構な危機が多かった。
また非黒人が出てきて、また世界観めちゃくちゃ。
密猟者を倒す話しだけど、象の大群が暴走して、踏み倒すのは頑張っていた。
最後、え、ここで終わり？みたいな感じで急に終わる。