ピクサー映画にはいつも驚かされる。脳の中の感情がキャラクターなんて、なんていう発想なんだろう。
ひとつの感情が表れる時、脳の中でどんなことが起きているのか、なかなか興味深いし、子どもの頃の思い出とかをどんな風に忘れるか、いきなりCMの音楽を口ずさむのはなぜか、等々は、自分の経験との重ね合わせで楽しめる。
そして、ヨロコビとカナシミの冒険は、エンターテインメントとしても、十二分に面白い。
子どもには少々難しい内容かなとも思ったけど、5歳の息子が自分の目の奥にもヨロコビやカナシミがいると信じて、案外ハマっているのを見て、そういう点でもピクサー映画の懐の深さを感じた。
ところで、潜在記憶にいた、怖いピエロのシーンがいびきをかいて寝ているシーンは、まさにとなりのトトロだった。