Hiro

インサイド・ヘッドのHiroのレビュー・感想・評価

インサイド・ヘッド(2015年製作の映画)
4.0
「インサイド・ヘッド」
怒りも憎しみも戸惑いも、不安も悲しみも、喜びも全部、自分のもので「私は今どう思っているのか」を受け止めることこそが一番大事だけれど、一番難しいんだろうな。

正直ただ楽しいだけの映画だと思ってナメてました。子供向けでもありつつ、しっかり大人にも届く。流石ピクサーですね。

ストーリーも、音楽も全部が素晴らしかった。頭の中の感情をキャラクターにしようなんてまず思い浮かばないし、もし思い浮かんだとしても、陳腐な物語にしかならない気がする。
それなのに、最初から最後までちゃんと面白くて、本当に凄いなぁと思わざるを得ませんでした。

大きな喜びはないのに、何だか常に悲しいような気持ちになる時はたまにある。
でも本当に、喜びとか楽しさとかって、私たちが考えているほど複雑なものではないんだなぁと、この映画を見て思い出しました。何かをやって楽しかったとか、嬉しかったとか、美味しいものを食べたとか、本当に些細なことを抱き締めていけば、きっと大丈夫なのかもしれない。

シソンヌのコントで、「人生いい事ばかりじゃないだろ。嫌な思い出も思い出だ。」っていうセリフがあって、それが物凄く好きなんですが、まさにその通りだな。
悲しみをちゃんと悲しみ切る事で思い出にできる。

思いがけずいい映画でした。ピクサー凄いなー
Hiro

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