亜硝

インサイド・ヘッドの亜硝のレビュー・感想・評価

インサイド・ヘッド(2015年製作の映画)
5.0
ただただ素晴らしい。感情をキャラクター化し、脳の中を冒険させるという発想をどこまでも突き詰めた、恐ろしい想像力の産物。

登場人物の動きがレイヤー的に作用することもあって、一挙手一投足の意味が重いのなんの
バディものとしてもうまく機能しており、喜びが悲しみを肯定するという様はお見事……

あとピクサー作品には珍しく、成敗される悪がまったく登場しない。個人的に心地よかった。あのピンクのゾウはいかにも裏切り要員だな、と思ったら最後の最後までいいやつで、逆に裏切られてしまった。もう終盤はずっとボロ泣き…

平面に抽象化されるシーンとか、夢の撮影とか、もう最高。ただ面白いだけじゃなく、人間の脳メカニズムと対応しているところがいちいち面白い!
あと、この作品、主人公の女の子がそもそもめちゃくちゃかわいい。

じぶんの頭の中にもこういう壮大な世界が広がっていると思うと、もっと自分を大切にしてあげたくなる…そんな気分になった

どのピクサー映画よりもインテリジェンスを感じる。個人的にトイストーリー1と甲乙つけがたい最高傑作です。
亜硝

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