のんびり映画

マッドマックス 怒りのデス・ロードののんびり映画のレビュー・感想・評価

4.3
良くも悪くも狂い散らかしているので劇場で観るべき映画。
何もかもが狂っているしアイデアは全部採用したんじゃないかと思えるほど脇役も世界観も濃いにもかかわらず、ストーリーの下敷きになっているのはオーソドックスな西部劇で分かりやすい。話のメインにいるのはシャーリーズセロンのほうでマックスはたまたま居合わせた助っ人と言う感じだった。
正直始まってすぐは必要のなさそうなところまでカクカクした不自然で分かりやすすぎる早回し多用されていて滑稽で楽しめるか不安だったけど、この上なく頭の悪そうな車たちが走り出してからは抜群に面白かった。狂いに狂ったド迫力のカーアクションが観たくて劇場に行った身としては満足。個人的に映像での情報量が多いアクション映画ってごちゃごちゃして途中で混乱しまって、あとは勝手にしてくれ…って状態になることが多いのだけど、この映画は無茶苦茶なことは起こっているにもかかわらず整理されていて何がどうなっているのか非常に分かりやすくていい。 セリフではなくて銃やハンドルを預けるアクションによって信頼を示すのも好き。 ただ日本版?のエンドロールの曲は全く映画と合っていなかったのが残念。
この映画を観終えての帰宅中は自分の運転している車がひどく頼りなく感じた。