ふそはち

パイレーツ・オブ・カリビアン 最後の海賊のふそはちのネタバレレビュー・内容・結末

3.7

このレビューはネタバレを含みます

新キャラのサラザール、とても良かったです。まさに怨霊という感じですね。まだまだ新しい敵のアイディアは尽きないようです。呪われた海賊達の骸骨表現や生命の泉のゾンビとも違う、新たな亡霊の描き方だなぁと感心しました。サイレント・メアリー号も予想外の迫力でびっくりです。
画面の迫力と音楽、やっぱり劇場で観てこその満足感は相変わらず素晴らしかったです。星の島のあまりの美しさにスクリーンに感謝しました(˘ω˘)

回想シーンにて若い頃のジャックが登場しますが、この短い回想の中で改めてジャック・スパロウの能力を見せつけられます。短いシーンですが、あまりにも印象的で鑑賞後も脳に焼きついたままでした…素晴らしい…。
逆に回想以外でのジャックの活躍はあまり見られずでしたが、若者の恋路にお節介やいたり酔っ払ったりピンチになったりと、癒しとギャグ担当みたいになっており…笑
冒頭の登場シーンや銀行強盗、ギロチン大車輪(笑)は大爆笑したので私は満足です笑

そして今回は何と言ってもヘクター・バルボッサ。鑑賞後もぼんやりしてしまうくらいの感動というかショックというか…かっこよかったな…。
ジャックの帽子はおそらく海へ流され、代わりにヘクターの愛猿と共にコンパスがジャックの手に戻り、まるで貢物を送り合ったかのようなラスト。ジャックの台詞「海賊はつらいな、ヘクター」という日本語訳に違和感があり、私は原文のまま「その海賊暮らしに」と訳して欲しかったなぁと少しだけモヤっとしてます。辛さにすら覚悟と誇りを持って海賊らしく生きてきたからこその最期だったと思うので、讃えるような言葉であったのではないかと。

最初の頃からずっもバルボッサが好きだったので、今後シリーズで出てくることがなくなるのが本当に寂しいです…かといって軽率に復活して欲しいかと言われたら悩ましいのですが ; ;

さてエンドロール後、続編があるとすれば、お待ちかねの彼奴が復活でしょうか。楽しみすぎます…!


シリーズ5作ずっと観ておりますが、ただ新たな冒険が続くというわけではなく、シリーズが進む毎に時代の流れが感じられるのが好きなのです。1つ1つの映画作品としては勿論ですが、ここまで続けてくれるならばいっそ、海賊時代の終わりまでパイレーツの世界を見届けたいような気持ちです。

そして余談ですが、鑑賞後に久々に前作「生命の泉」を見直し、"親子の絆"というテーマが引き継がれているじゃないかと。
泉で交わった"父と子の物語"と"復讐の物語"だけど、黒髭を討った復讐の主人公バルボッサが、次作で"父と子の物語"の主人公になるなんて、本当に予想しなかった…