KIKI

思い出のマーニーのKIKIのネタバレレビュー・内容・結末

思い出のマーニー(2014年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

映画館で観ました。
あなたのことが、大すき。確かにそういう映画だった。
個人的に今までのジブリ作品の中でもかなり好きです。ちょっと暗いからかな。

宮崎駿の作品とは全く違うから、わかりやすいジブリっぽさ?はあんまりないかなと思うけど。あんまり子供向けって感じもしなかったし。そういうのを期待すると拍子抜けするのかも。
ぐわーーーーっと迫る感覚はなくて、じわじわ染みるような感じ。子供の頃に眠る前におばあちゃんが昔話をしてくれているような感じです。まさに!
観る前は「マーニーは実は幽霊?それか主人公のイマジナリーフレンド?そんな話が2時間?」と思ってて心配で全然期待してなかった。あながち間違いじゃなかったけどマーニーは本当にいた。

マーニーはいたんですよ!(需要)
アンナ!大すきなアンナ!当たり前だよマーニーはアンナのことをあいしてるよ…。

マーニーは最初すごく怖いです。エヴァのカヲルくんみたい。このまま一緒にいたら知らないうちに攫われて知らない場所に連れて行かれるのかなって思う。カヲルくんみたいに。
でもそれがだんだん、秘密を教えたりマーニーを知っていくたびに、自分のことを知ってもらうたびに自分の唯一心許せる相手になって、大好きになるこの感じ。もう二度と会えないかもしれないと頭のどこかでわかっていたからあれだけ話せたのかもしれない。良い知れぬ親近感もあって、でも全然ちがう立場のマーニーに。
マーニーとの約束を忘れてしまって、一週間も会えなかったあとに再会するシーンでなんでか泣いた。マーニーに会えて嬉しかったんだ…わたしがな…

中盤からだんだんと「あ、これもしかして…」って気付きはじめて、そう考えたらもう何が起きてもさみしくなります。
これ2回目観たら序盤で泣くんだろうな!?
でもその前に「瞳の色がきれい」でだいたい気付いちゃうけどな〜。セリフないほうがよかったかも?

嵐のシーン。元々アンナが許せなかったことと、マーニーが裏切ったことに対して許せないことが繋がっていて、アンナはそのどっちの意味も含めて(たぶんもうアンナの中ではどっちも同じだった)マーニーに怒った。ように見えた。
それに対し、許してって言って!というマーニーと、大好きだから許すと言ったアンナ。うわ〜〜〜〜〜!

アンナがだんだんと笑顔になっていって晴れやかな気持ちになってくれてよかった。母です。と紹介するシーンでこれで私は安心して映画館を出られる…と思った。

最後、ふりかえって窓からマーニーが笑顔でこっちを見ているのを、アンナがちゃんと見えていてよかった。マーニーは本当にいたんだよ…!きちんと触れて言葉を交わしたよ!

マーニーのことが大すきになりました。
もう1回映画館で観たい。
KIKI

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