最初の、薄氷に触れる手のショットを見て、「あ、これいい」とすんなり誘導された。
ただ全編に流れる雰囲気は、すごく「神田川」的なもの、昭和っぽくいうと“ニューミュージック”風なものが充満しており、たたみかけるように中島みゆきの「わかれうた」が流れると、むむむと思いはじめたが、一旦「白黒ショー」がはじまると、フィルムが俄然と温かみをおび、もう一度「わかれうた」が流れて、最終的に「水」にかえる女をスクリーンで観たときは、わたしの中では完全にロックが流れてた。
@シネマヴェーラ渋谷(11/6/2015)35mm