似太郎

天使のはらわた 赤い淫画の似太郎のレビュー・感想・評価

天使のはらわた 赤い淫画(1981年製作の映画)
4.7
【さむくないかい】

根岸吉太郎と並んで80年代日活ロマンポルノを牽引した池田敏春監督作品。原作、脚本は勿論石井隆。「名美」シリーズの一本。

主演泉じゅんによるショッキングなこたつの中での自慰シーンや大胆な濡れ場が過激でのちの『人魚伝説』にも通じる苛烈さが凄い!🫢の一言。

シャープな画角や隠し撮りを多用した池田敏春らしい映像センスが、イビツ極まりない内容を華麗に彩っている。ラストは悲劇的で救われない。80年代日本に於けるストーカーの描写がある種の侘び寂びを感じさせる。

たしかに一般ウケは難しいポルノだが、鮮烈な映像体験が可能なこの頃らしいカルト作と言える作品。誰もいない部屋で一人こっそりと鑑賞すべし。(*^^*)
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