dubstronica

デンジャラス・バディのdubstronicaのレビュー・感想・評価

デンジャラス・バディ(2013年製作の映画)
3.5
今まで観たポール・フェイグ作品の中でダントツにオモロい!!!

アメリカコメディ界トップの役者であろうメリッサ・マッカーシー主演映画の難点は彼女にインパクトがありすぎて共演が普通の人バランスばかりになってしまう点だと思っているのだが、今回のパートナー サンドラ・ブロックはメリッサのグイグイくる押しやツッコミをゆるりと受け流しながら見事なボケ具合で笑いを倍増させるとんでもない相性で陰と陽、剛と柔、数多の近年のバディ刑事ものの中で稀に見る名コンビ!メリッサの相棒としてもここまで食いあわずお互いを引き立たせられる相手はいなかったのではないだろうか。

他のポール・フェイグ映画でどうしても気になってしまっていたモタつきも、この2人の掛け合いのグルーヴでストーリーも観客もグイグイ惹きつけ息つく間もない。
はじめはいがみ合っていた二人が打ち解けるまでの流れも、ストーリーの中心で「マトモ」な側かと思っていたサンドラ・ブロックが実は相当なボケキャラで、むしろメリッサの方がマトモなのでは!?と観客が鞍替えし始めることにバシッとハメてきて見事に展開を変えてくるだけじゃなく、サンドラのミスで捜査も危うくなっていく辺りは流石のシリアス演技を見せてくれる。
クライマックスもムダなアクションなんかを絡めてくるのではなく主人公二人がしっかり魅せてくれる展開で、下手なアクションよりも手に汗握る。

ストーリーの展開上、あまり表に出てくる事がなかったタラン・キラムに勿体無さを感じはしたが、このコンビのお披露目としては全編通して抜群のバランス感覚をみせてくれたのでなんとも続編、シリーズ化が楽しみな作品だ。
dubstronica

dubstronica