maigo

寫眞館のmaigoのネタバレレビュー・内容・結末

寫眞館(2013年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

なかむらたかしでコロリド…Netflixはこういうのサジェストしてよね!
怖い時代の描写が怖い。ぎゅってする。でもさくさく進む。
笑うことだけが美しいわけじゃないけれど……とも思うが、笑顔の写真を撮れるならなんでもする心優しい写真家が素敵。

主人公は百合の似合う美しい女性ではなくその娘。時間が流れるからもちろんたくさんを失ってしまうのだけれど、それでも変わらない寫眞館。
実際にある写真館もそうやってずっと変わらずにあることを知っているし、近所にもそういうところがいくつもあるし、そしてその時代が終わりそうになっているのも知っているので、切なさがファミリアすぎてつらいとかさみしいとかで形容できないもどかしさ。ただただ切ない。

画面に全振りしてるなって感想が、音楽が止まるところでいきなり「音響がうますぎ」になっちゃった。
過不足のない映像美。当然の如く作品としての質が高い。文句なしに素敵な短編。
maigo

maigo