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ハウンターのレクのレビュー・感想・評価

ハウンター(2013年製作の映画)
3.4
16歳を迎える誕生日の前日を繰り返す少女が気付いたもう一人の少女の存在が、恐怖の真実へと導いていく。
時系列を弄ったSF要素と不穏な雰囲気のオカルト要素を密室劇ミステリーとして演出。
"死"と"霊"の関係性を考える良い題材ではないだろうか。

哲学的な話になるが、人は死んだらどうなるのだろうか?
たとえ霊体があり死後の世界があったとして、そこには記憶という概念はあるのか疑問。
「人は死んで亡骸が崩れ去っても、今を生きる人の記憶の中では生き続ける。
人は忘れられた時が本当の死なんだ。」と。
知人の住職からの有難い御言葉をいただいたこともありますが、果たして?

死後の世界に意識はあるのか。大変興味深い。
一旦、肉体の機能が停止した後、奇跡的に息を吹き返した人間がその間に体験する「臨死体験」。
ある臨死体験に基づいた記録によると、死の直後3分間は意識があるとのこと。
西洋でギロチンに掛けられた囚人が斬首後にまばたきをしたのは有名な話だ。

ヴィンチェンゾ・ナタリ監督作品。
どうしても同じ密室劇ミステリーとして過去作「CUBE」と比較される。
こちらはインパクトに欠ける為、見劣りしがちだが、オカルトミステリーが好きな方は割と楽しめる。
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