基本的に女性がヒステリックにがなり立てる映画は好きじゃないんですが、この映画は意外に楽しんで観ることができました。叫んでるほうにも言われている方にも意外に余裕がある、というか粘り強い感じがある。言われっぱなしじゃないし、正論だけどそれがどうした?という感じ。お互いに赦しあえてるから。
物語が進むうちに家族の秘密がぼろぼろと露見してくる。だからといって家庭自体が崩壊とか破綻とかをしていくわけじゃなくて、それぞれが「人生はそれでも続く」。そこが余裕というわけで、苦いけど笑える映画になってる。脚本がよく練れている、ということなんでしょうね。なかなかの傑作です。