にゃんぷー

たまこラブストーリーのにゃんぷーのレビュー・感想・評価

たまこラブストーリー(2014年製作の映画)
4.8
こんな風にラストで一番盛り上がるのが理想。EDまでの流れ神すぎる。
星空(≒未来)を見つめて不安を感じる描写は『けいおん‼︎』の夏フェス回を思い出した。あと、脚だけのカットとかすごく山田尚子らしい。

【再見】
改めて観て最高。みどりちゃんかわヨ。
地球と月→ “By always thinking unto them.”→リンゴ。「重力」ではなく「引力」という言葉の方がしっくりくる。引き合う力。糸電話、臼と杵も然り。そこから数カット先(数えんのめんどくせ)、幼少期のもち蔵がたまこに糸電話を渡した所で風船が飛んで浮力が示される。この物語を象徴するアバンだ。
『映画 けいおん‼︎』の象徴的な回転は内側に入る事ができる観覧車だったが、本作では回転しつつ二点を移動する「カセットテープ」と「バトン」が印象的だ。(奇しくも北白川家の過去と現在を表すアイテム。山田尚子天才すぎんか?)
たまこパパの「でもな…帰ってこいよ」のセリフも示す通り、これは単なる「巣立ち」の話ではなく、帰れる場所はいつでもここにあるという、へにゃへにゃで温かいあの商店街、『たまこまーけっと』が出した結論なのだと思うと、泣けてしまう。
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