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ヒックとドラゴン 聖地への冒険のSheのレビュー・感想・評価

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とんでもない背景の美しさ。映像はシリーズ史上最も力が入っていて号泣🥲🤍世界観が本当に好き。圧倒的な幻想世界。実写化への期待値が爆上がりしてしまうよ。

前作は、人間にとってドラゴンはどういう存在?
敵か味方かという人間視点的な部分にフォーカスしていたのに対し、今作は、ドラゴンはドラゴン、人間は人間。お分かりか?という、それぞれの生き方・生きる場所がある対等さに焦点を当てている。

親離れ子離れのようなほろ苦さがメイン。
愛と支配は紙一重。そして大体の場合、本人は相手を思うが故と思っているのが難しいところだと思うけど、今作はそれを見事に強く儚く表現していたと思う。
バディとして共に生きてきたけど、現時点での共存はコントロールを元に成り立つ力関係であり、自分は所有してきたのだということに気付き、いつかトゥースレスを手放さなければならないというのを悟った時の複雑な感情に涙涙だし、その後すぐに何が本当にトゥースレスのためなのかを自覚でき実行できるのも涙涙。

そして、統治する側の力の使い方の大切さなど。
素直で忠実な心を持ったものほど、上に立つもの次第で何でもやってしまう。従う側の素直さが悪いのではなく、単に導く側に左右される。
どんな世界でも物理的に大きいもの、力の強いもの、慈悲のないものが上に立ちがちな中、ドラゴンたちはトゥースレスの勇敢さや誠実さに重点を置いて、トゥースレスが王になることを受け入れている感じがした。はあ、ドラゴンたちに手を合わせたいと思います🙏🏻

本当にトゥースレスのことが好きすぎて、胸に手を当てヒックと一緒に泣いた。ブワァアアーーン!!!😭(ヒックはもっとシトシト泣いていましたが)
空を飛んでいる時の何の制約もない完全な自由を感じる描写と、帰る場所としての人間社会・ドラゴン社会の中でこそ葛藤と共に色々な感情を感じながら生きている描写の対比。まさに人生。我々命あるものに与えられた特権と逃れられぬ宿命。どんな生物も、その種独自の社会構造の中で自由と調和を模索し争い、もがきながら生きているのですね😌‼️
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