主人公の本屋店員と、隣に住んでいる ものを作る女の子。有名漫画家と韓国の芸術家。この二組の恋の物語。
原作では、主人公が韓国人の女性にふられて幼馴染のところに行くという展開で、それがしっくりこなかったのですが映画では、その問題点を解消。2つの恋物語として消化しています。
この主人公は漫画家を目指していて、このデビクロ通信という紙を街中に貼っている。デビルなサンタクロースで、デビクロ。原作は、これの楽しみがあるのですが、映画ではデビクロをアニメ画像で登場させることで、より一層ファンタジー感が出ているのと、韓国人女性と友人の漫画家のエピソードを丹念に描くことで、こちらのラブストーリーも描けているのが良い。
そして、本屋の店長のキャラがいい。娘との関係性。別居している理由。そして、ラストで・・・。ミラクル。
原作にはなかった。最後のデビクロ通信。これ大好きだ。このオリジナル場面を挿入することで一気に盛り上がる。
杏奈の手の平にマジックで書きます。フランス留学で三年の別れとなるのです。
>>> ボクはいる。昔も今も未来も。
これを告白と解釈すべきなのでしょう。
とても爽やかなラブストーリーでした。原作の素材を上手く料理し、原作を超える映画にしています。