B級怪獣エイガ

ペンギンズ FROM マダガスカル ザ・ムービーのB級怪獣エイガのレビュー・感想・評価

4.8
ペンギンズが主役のアクションコメディ。激ヤバな傑作でビビったッス!

物凄いテンポで話が進み一気に前半のベネチア逃走アクションシーンに行き着くともうここで今作の完全なる虜に。ベネチアの水路を疾走感半端ないアクションで駆け巡るこのシーンはもう楽しさがギュウギュウに詰まった至極の名シーン。
一つ一つのアクションの展開からそれを見事に引き立てるカメラワークが見ていてマジで気持ちいい。そしてそこに隙あらば挟まるギャグ要素も邪魔どころかむしろまた見事にこのシーンの楽しさに上手く機能していて『あ、完璧だ。』となった。何より個々のギャグのレベルが(個人差あるだろうが)高く、そこらの小学生より笑った気がする。

またこのシーン以外でもギャグのレベルはずっと高く、物語冒頭近くの頭脳派ペンギンコワルスキーが産まれたばかりの雛に突きつける厳しすぎる現実の所とか超好きだし、白黒の床にぺたぺた転がって擬態するところも関心してしまう面白さ。またそれらのギャグの内、一部は一種の伏線的に物語の進行に使用されたりと偉さまで配備。

ストーリーも超シンプルでくだらなさもあるがツボツボ抑えてて最高。特にヴィランのやろうとしてる事がバカで面白く、且つ、一旦成功して観客に見せているところが分かっているとしかいいようがない。ここのヴィランの計画が成功したところはグレムリン2のような画的な楽しさ満載だし、エゴまみれの人間が逃げ惑う様は実に愉快。そしてここの解決方法がまたくだらなくてでも面白くてホント好き。エゴにエゴでねじ伏せる感じももうどうしようもなくて好き。ヴィランのアイツが若干可哀想で笑える。

また、今作が僕にハマりにハマった大きな要因の1つが演出のキレキレ度。特に痺れた演出が、ペンギンズが飛行機に乗って飛ぶシーンに変わる所のシーン切り替えの仕方。ペンギンズがバッチリ表情キメた瞬間画面が横長にバシッとトリミングされてそのままそれが回転して飛行機のプロペラに変わって場面が変わるこのシーン。ああなんてスマートで且つ楽しいんだ。このキレキレ具合がアクションにもギャグにも上手く噛み合ってて面白い。

他にも空中落下シーンを始めに見所満載。キャラももちろん可愛いし面白く魅力的の大傑作だと僕は思う。ペンギンズTVシリーズもdvd買って絶対見る。

ドリームワークス好きな人は必見の大傑作。

それにしてもドリームワークスはカンフーパンダにヒックとドラゴンなど、アニメであることを上手く取り入れた素晴らしいアクション撮るなぁ。そして今作の監督のサイモンJスミス監督は以前鑑賞し、なかなか面白かった『ビームービー』撮った人なのか。この人面白い画バンバン出してきてヴィジョンがハッキリしてて好きだ。