バートン

猿の惑星:新世紀(ライジング)のバートンのレビュー・感想・評価

5.0
前作親子の愛から今作男の友情へ。
人間の父ウィルの教えを胸に父親になったシーザーの決意と成長にまた涙する。


エイプ、即ちシーザー視点で始まる物語は、シーザーと人間のマルコムの二つの路線が交わる事で新世紀を迎えます。

より現実的なテーマに一歩踏み込んだ今作は、言うなれば人間VSエイプの冷戦。
お互い戦争したくない者、戦争し復讐したい者、お互いを野蛮だと蔑む彼らはまるで現代の鏡写し。

唯一人間に育てられたシーザーだから分かる人間、人間に虐待されてきたコバからわかる人間、沢山の事実と一つの真実。
シーザーの「人間とエイプは似ている」の台詞が深く突き刺さる。

心身に負ったシーザーが向かう場所は前作主人公の家。荒廃した世界に彼は居ない。生きているのか死んでいるのか。思い出のビデオに涙したシーザーは何を想い決意する。
バートン

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