ミリ

ソロモンの偽証 前篇・事件のミリのネタバレレビュー・内容・結末

2.8

このレビューはネタバレを含みます

藤野涼子と石井杏奈の演技が凄い。
あとエキストラの子達の演技が拙いのが、中学生ってこの位真顔だよなーって感じがして逆に本物感があって良い。やっぱり中高生役を中高生がやるとかって大事だと思った。
演技で言うと記者の役者が凄く浮いててノイズだった。後編では喋らないのでありがたい。

1990年頃が舞台だからなのか、原作の宮部みゆきが1960年生だからなのか、先生がこんな事する?とか、住宅街でこんなに叫んで誰も来ないか?とか、学校で裁判許されるかあ?とか、涼子の母親始め登場人物の言動とか、違和感が凄く多くてかなりキツかった。話を進めるためとかドラマを生むための言動が看過し難いレベル。リアリティが大事な映画でコレをされるとキツい。
学校裁判にしても、「それをやる話だから!そこに文句つけないでよ!」と言われそうだけど、それにしてもこんな重くてシリアスな作風なんだからしっかり説得力を持たせて乗らせて欲しかった。

終盤、裁判ができると決まって、涼子達が興奮して準備を始めるあの狂騒感は、不気味かつ妙にリアルで怖くて良かったと思う。子供のピュアさと残酷さを感じた。

あとホラー演出みたいなのが出てきて笑った。そこが1番楽しい。

演出は悪くないけど、話がとにかく乗れなかった。。。
ミリ

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