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ソロモンの偽証 前篇・事件のmatchypotterのレビュー・感想・評価

3.6
1作目。
宮部みゆき原作。なかなか不気味なサスペンス。

この話の中心になるとある学生の死、柏木卓也。
彼が冒頭に雪の中から死体となって発見されるシーンも、生前の何人かの生徒に対する投げかけも。
なんかどことなく、他の生徒とは違う空気を放つ彼の“死”。

そして、彼の死を自殺と結論づけた警察の捜査に対して、“告発文”が出回る、彼が他の生徒にいじめられて屋上から突き落とされて死んだのだ、と。

しかし、その告発文の内容はどこか説得力が欠けており、それはそれで信じるにも芯がない。

だけども、彼が自殺するとも思えない。
、、、果たして自殺なのか、他殺なのか。

警察は自殺と結論付け、先生たち学校はことを荒立てたくないことを優先し穏便に済ましたい。
そんな様を荒立てようと横槍を入れてくるマスコミ。

何が真実か。
彼は自殺したのか、殺されたのか。
そんな宙ぶらりんの状態を、宙ぶらりんで終わりにさせられそうだと危機感を感じ、真実を知りたいと願う一部の生徒が持ちかける、、、学校内での、生徒達による“裁判”。

役割をこなし、証拠を集め、原告と被告、証人を通し、陪審員制度と判事による判決を以て判決を決める“裁判”。

この事の発端の事件と、裁判までの各所の摩擦を描く前編。なかなかホラーに近いサスペンス感が重厚、さすが宮部みゆき原作、か。

後半はその“裁判”。何が起きるか楽しみ。ではある。

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別視点で色々映画について書いていこうと思います!ご興味ある方は是非お待ちしております!
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