こういうダークで残酷な心理を深くえぐるような映画は韓国の得意分野だと思う。
オーファーザーばりにパパがたくさんいるけどおもしろいパパは1人だし、ボスはめっちゃ怖い。かっこいいパパは射撃うまいキャラの人。一番知的キャラなパパはちょっと小田和正に似てるなぁ、って思ってたら『ヴァンパイア検事』に出てた！
なんとなくこの後の混沌が見えるから、父親たちと仲良くしてるシーンがせつない。
とはいえ、この映画は主役の少年にただただ引き込まれる作品。感情が熱い。剥き出しの感情のぶつかり合いは韓国ならでは。
少年が憎しみと残忍さに苛まれる中でもまだ確かに残っている優しさが描かれていて、それが唯一の希望になっているんだと思う。
そんなヨ・ジング君は当時16歳らしい。次回作とかあったらぜひ観てみたい。
