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マンデラ 自由への長い道ののんchanのレビュー・感想・評価

マンデラ 自由への長い道(2013年製作の映画)
4.2
世界中の歴代大統領の中で、最も人格者とされている南アフリカ共和国🇿🇦のネルソン・マンデラ元大統領。
年末の慌ただしさの中だが、敢えて心洗われる人物の伝記を選んでみた。

マンデラ氏関連の映画は
『遠い夜明け』(1987)
『インビクタス/負けざる者たち』(2009)
『マンデラの名もなき看守』(2007)
と観て来たが、ご本人を一番端的に捉えているのが間違いなく本作だ。
7歳から70代までを描いているが、とても解り易かった。
1つ前に『マンデラの名もなき看守』を観ていたのが良かったかも。

20歳のマンデラは生まれた土地の儀式(成人式)で、顔・身体中に泥を塗り、裸で祝い、川でそれを洗い落とす。そんな厳かなシーンがあり、若い弁護士となる。
熱血漢で人望が厚く、白人政権の人種差別政策に抗議する運動のリーダーとなる。暴力をむき出しにしてくる政策に対し、致し方なくついに武力蜂起を決断することになり、あっさりと捕まってしまう。その後は27年間に渡る刑務所生活。
そして解放、大統領へ、その後...


139分はあっという間。ただ、前半30分は、えっ?ラブロマンスなの?😲というほどに、女好きなマンデラさんの色恋沙汰?そんな話観たくないかも?🫢とも思うようなシーンがある。それは後から続く重要な部分でもあったのだが。
最初の妻からはマンデラの浮気で離婚となっている。その後直ぐに出会った病院のソーシャルワーカーであり女性活動家のウィニーと結婚する。2人の娘が生まれるが、4年ほどでマンデラは投獄。ウィニーは裁判の支援活動を一生懸命にしていたが、4年の結婚生活で離れ離れとなった夫婦にとって、あまりにも長い期間、意思疎通が上手く行われないと27年間は元に戻せない。その間、ウィニーはマンデラの手の追えない過激な活動を司るようになり、気持ちが相寄れなくなり離婚となる。

あまりプライベートを知らなかったのもあり、マンデラ氏の人となり、苦労、家族への思い、思想、希望、大統領へと動く人生の総括として観ることが出来る良作でした。

マンデラ役のイドリス・エルバはカッコイイし名演技👏
ご本人には似ていないけど、観ていくうちに全く違和感はなくなります。

ウィニー役はナオミ・ハリス。明るさ、激しさ、キツさ、様々な表情を巧みに演じています、こちらも適役でした✨
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