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パガニーニ 愛と狂気のヴァイオリニストのameameのレビュー・感想・評価

4.3
悪魔に魂を売ったと言われるほどの天才ヴァイオリニスト。当時を生きて演奏を聴いてたら多分、その噂を鵜呑みにしてたんじゃないかな。演じてるデヴィッド・ギャレットの演奏は圧巻だった。ちょっと健康的なパガニーニだったけど。パガニーニはわたし的に、もうちょっと繊細でか細い人なイメージがある。

未知のものに出会った時の人々の反応がリアルだったように感じた。しかもそれが途方もない才能となれば尚更、反応は強かっただろうな。ストーリー自体はそんなに全体の繋がりが感じられなくて、ぶつ切りの小さな話がたくさんあった印象を受けた。ウルバーニは実在しないようだけど、パガニーニがここまで有名になって現代まで名を残してる背景には、きっとそういうご縁とか出会いとかいろいろが確実にあったのだろうなと思う。

音楽家の恋は気まぐれなイメージがあるけど、気まぐれの中にはずっと想い続ける人がいて、その人からも影響を受けて、そういうの全部、紡ぎ出す音楽に、音に、乗っかるんだろうな。"弓のひと振りが生み出す極上の魔法" って和訳はその通りだなって思った。アリアも素敵だった〜〜。
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