ダース米田

ベイマックスのダース米田のレビュー・感想・評価

ベイマックス(2014年製作の映画)
4.1
「見方を変えろ、必ず道は切り開ける」!!

兄タダシを爆発事故で亡くし心を閉ざしてしまった少年ヒロを、兄が残したケアロボット「ベイマックス」が支える。
ベイマックスと共に事故の真相を調べるヒロだったが、二人の前に謎のマスクの男が立ちふさがる。
恐るべき力を持つマスクの男に対抗するため、ヒロは仲間達と共に戦うことを決意するのだった。

なんとマーベルコミックが原作となっているディズニーアニメーション作品。「BIG HERO 6」というタイトルの通り、悪と戦うヒーロー映画となっています。ただし作品の本質としては、ヒロとベイマックスを中心とした成長の物語となっています。
全体的な印象としてもアクションあり感動ありの作品で、老若男女誰でも楽しめる作風です。

本作は「復讐」がテーマとなっている。兄タダシを亡くしたことで芽生える復讐心が暴走を遂げる後半のシーンはなかなか辛い物がある。そしてその後のベイマックスとのシーンがとても印象的で、心の闇と光を描いた非常に感動的な流れだった。
さらに悪役もまた主人公ヒロと対になる存在で、善悪の対比は完璧(この辺りはシュガー・ラッシュに近いものがある)。

本作は最近のディズニーアニメーションの中でも主人公の心の触れ幅が大きい印象で、ヒロの喜怒哀楽全てを表現した本作は主人公への共感性が非常に強い作品だと感じました。
続編となるテレビアニメシリーズがとにかく楽しみ!!
ダース米田

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