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ベイマックスのちゃのレビュー・感想・評価

ベイマックス(2014年製作の映画)
4.2

ジブリと比較されることが多いディズニー映画。Facebookで「ベイマックスはすごかった。ジブリはもう死んだ。」的な投稿を見たんだけど、本当にそうか?と思った。
ベイマックスは結局「ヒーローものだろう」と言いたい。そして、「ヒーロー映画」だと見る前から知っていたらみんな見に行ったか。私は行かなかったし、見たあとの感想は「あぁ、結局ディズニー映画だ」だった、だってヒーローものなんてディズニーの十八箱じゃないか。

確かにすごく面白かった。でも面白さのベクトルが完全にジブリのそれとは違う。

間の取り方、風になびく髪や木々、そういった、言葉や仕草によらないものでスクリーンに映るキャラクターの感情を表現するのがジブリの魅力の一つだけど、それがディズニーにはあるのか?
考えさせない、飽きさせないスピード感でがんがん引っ張っていくのがディズニーの良さだけれど、映画を見終わった後ももやのようにまとわりつく不思議さと切なさ、そう言ったものとは全く無縁だ。一方で、物語の余白、そんなものを大事にするのがジブリなんだけれども。

疾走感、良い意味で人間っぽいキャラクター、笑いのセンス、そう言ったものはとても良かった。

どちらも違う魅力がある、俄かに比較出来ない魅力が。
どちらが「良し」でもう一方が「悪し」とは簡単に行かないと思う。
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