上映当時(2014年)の感想です。
日本では「心のケア」なんて言ってハートフルな部分を前面に推し出した宣伝をしていましたが、原題は【ビッグヒーロー6】で完全なるヒーローモノ。
何せマーベルコミックで発売されていたアメコミが元になっているわけですからね。
日本では何故ヒーローモノとして宣伝しなかったのかといえば、広い客層へのウケが悪いと判断したからなのでしょう。
ただ私的には、「ハートフルムービーだと思ったらヒーローモノ」だったというより、「ヒーローモノなのに心も温まる内容」だった方がインパクトはあるように思いましたが如何なものでしょうか?
にしても戦闘シーンとかほぼCMで流さなかったのは詐欺まがいな気もしますが(笑)。
私は字幕版で観ましたが、会話のテンポや動きからして、やっぱり英語にマッチしていると思いますねぇ。
吹替え版を否定するわけではないですけど、あのノリを体感するのは英語の方が楽しいのではないでしょうか。
吹替え版を観ていませんから、比べようがないですけど。
脚本はかなり丁寧に作られていて、テンポの上げ下げもメリハリがあり、それにつられて感情移入しやすい。
ある種定石通りの展開といえるものの、キャラの魅せ方、カット構成の妙で、かなりストーリーに没頭できる感じ。
私としては同じディズニーでも、アナ雪よりこちらの方が数段面白かったですね。
「ヒーローモノだから」と言ってしまえばそれまでなんですけど、感動すると言われたインターステラーなどでは一切泣けなかった私でも普通にホロリとしてしまいましたから。
それと舞台となるサンフランソウキョウの街並みが美しかったですよ。
後日Blu-rayで改めてジックリ観直しました。
あと日本ではマーベルの匂いを感じさせない宣伝をしていますが、内容はマーベルしまくりなので、MCUお馴染みのスタン・リーのカメオもあって笑えます。
マーベルしまくりってことは当然エンドロール後のポストクレジットシーンもあります。
またそれを知らずに席を立つ人がいたのがもったいない。
とにもかくにも、十分に堪能し満足した1本となりました。
ベイマックスのキュートな動きや、戦闘シーンでのカッコよさ、そして演出、カット構成、見事なり。