スーパーマンとバットマンの二大スーパーヒーローの運命が交差し、後のスーパーヒーローチーム ジャスティス・リーグの誕生を描いた作品。
スクリーンに、スーパーマンとバットマンが登場するだけでも興奮するアメコミファン、ダークナイトが描く正義や信念に苦悩するヒーロー像が好きなひとにはオススメ！ダークナイトよりはちと深みはないが。
物語を深く理解するためには、時系列として本作と繋がっているスーパーマンの誕生を描いた『マン・オブ・スティール』を観てからのほうがより楽しめます！詳しい説明のないキャラクターや不思議な宇宙用語に？？？になります笑 バットマンについては、『バットマン ビギンズ』を観て、その生い立ちや悪と戦う彼の正義感や信念を知ると、バットマンに感情移入しやすいかと思います。
物語は、絶大な力を持つが、世界からその力を恐れられるスーパーマン、不意な事故ではあるがスーパーマンによって部下を失った失意のバットマン、そして世界を支配しようとする天才科学者レックスの陰謀によって、世界のパワーバランスが崩れていく様が描かれていく。
二大スーパーヒーローは悪と戦うはずの存在なのに、それぞれのベクトルがずれ始め、自らの信念や家族を守るため、遂にはヒーロー同士で戦いを繰り広げてしまう。物語の前半はすれ違う2人の姿を観て、戦う理由やそれぞれの思惑を整理したり、分析してみると楽しいです。
後半は、スーパーマンの超人的な能力に対して、バットマンは、頭脳とハイテク武器で迎え撃つ大バトルを堪能ください。ただそれだけ。前半頭使って観たぶんだけ、なにも考えず楽しめるはず。本作は、他のアメコミ作品と比べて、二大スーパーヒーローの共演以外、目新しいことはないが、今後のジャスティス・リーグに続く話の序章なので、今後の展開に期待という意味を込めたスコアにしました。
個人的には、ヴィランのレックスや他の敵が、映画全体に恐怖を包むような緊張感を出せなかったのが、すべてかと思いました。ヴィランの魅力があってこそのヒーロー映画ですよね。
