ベンジャミンミン

バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生のベンジャミンミンのレビュー・感想・評価

2.0
まずやっぱり演出に品がないんすよ。なんてこともないシーンなのに大仰な音楽をジャーンとかけたり、どーでもいいサスペンス要素を入れたり。あとカーチェイスとかも撮り方下手で、車体を写してごまかしてるだけで全然迫力がない。さらに話運びも品がなくて、いきなりよく分からない夢みたいなのが挟まったりして困惑する。

あとはキャラクターの描写がどうしても煮え切らない。まずレックスルーサーの動機があまりよく分からない。ただ、自分なりの印象としては、「スーパーマンの行う行為が別の角度から見れば善ではない」ということを突き付けようとしている平たくいうとジョーカー的なキャラクターなように見受けられた。しかし、そういう視点でみるとバットマンはその筋の話では不要なのでは?としか思えない。しかも本来ある種狂気ともいえるほどに犯罪に立ち向かっているバットマンがなんか自分の復讐のためにスーパーマンに因縁をつけてるようにしか見えないし、それ故にルーサーに踊らされてる残念な悪者みたいにみえるし…、さらに誰もがずっこけるあの和解だし……。

ただ、これは誰もが認めると思う、ワンダーウーマンの登場シーン。ここは文句なしで最高だった。ここに最大のカタルシスがあるのならバットマンvsスーパーマンなんて構図で延々引っ張らずにアベンジャーズみたいなノリにした方が良かったのでは…?