上映当時（2016年）の感想です。
MCUとは違う作り方、アプローチの仕方、世界観の構築という部分での姿勢はよかったのではないかと思いますが、この作品だけでとらえると、何とも中途半端な印象は拭えません。
如何せんペースが悪い。
トータル152分という長い作品で、このペースの悪さは致命傷な気がする。
更に視点となるキャラが多数いるために、キャラの掘り下げが上手くいっていないように思われます。
バットマンVSスーパーマンなんですから、この2人の視点にもっと時間を費やしてもよかったのではないでしょうか？
バットマン、スーパーマン、そしてヴィランのレックス・ルーサーにしても、既にコミックや過去映画で確立しているキャラなので、観ている人任せにしているイメージ。
私はヘンリー・カヴィルのケントも、今回のベン・アフレックのブルースも好きです。
好きだけども今作におけるスポットの当て方は上手くない気がします。
ダークナイトで評価を得たDC映画の陰鬱さ。
これはMCUとの大きな違いではあるものの、ダークナイトは3作使ってブルースを描写したからこそ成り立った陰鬱さであって、キャラに上手くスポットが当たっていなかったら面白味に欠けます。
ただハンス・ジマーとジャンキーXLのサントラは素晴らしい。
ワンダーウーマン登場時の【IS SHE WITH YOU？】は特にいい。
サントラCDを公開前に買った私は、映画鑑賞後の車中、同曲をリピートしながら帰った記憶。
マン・オブ・スティールよりは面白かった、という感想では、観たいとは思いませんか（笑）。
ちなみにBlu-rayのアルティメットエディションは、劇場版よりは遥かによくなっていると思います。
