何年か前にピエール・ベルジェを中心に関係者がサンローランとの思い出を語るドキュメンタリーを観ていたので、お腹いっぱい…というかなんとなく触手が伸びなかったのですがようやく鑑賞しました。散々言われ尽くしていると思いますが、ピエール・ニネがサンローランと激似でびっくり。序盤にはムッシュ・ディオール（役の人）もでてくるのでオッ！と思ったのも束の間、カールやジャン・コクトー、ブサックまで描いているとは嬉しい限り。ベルエポック以降モードが最も華やかだった時代だったんだなあと感慨深い思いでした。
天才サンローランと実務家ベルジェがスタートしたメゾンが名声を博していく過程と同時並行で描かれる彼らの愛憎劇は儚くどこまでも繊細である意味退屈といえば退屈ですが、史実に基づいて忠実に再現されている印象。
仕事柄半ば義務的に観たのですが、キャリア中期位までのサンローランを復習する教材としてもいい感じでした。
