「婚約者の友人」を観た後、フランソワ・オゾン監督作を見るか、ピエール・ニネ出演作を見るか迷って後者をチョイス。
前にオードレィ・トトゥの「ココ・アヴァン・シャネル」を見た事あるけど、この頃のファッション・ショーって今と比べるとびっくりするくらいこじんまりしてるよね。今オペラ座とか宮殿とかでやってるやつでしょ?
サン=ローランも、ファッションをそういう地位に押し上げた人物の1人。
晩年までデザインを続けた枯れることのないイマジネーションの泉を持ちながら、薬に溺れたり浮気症だったり、どうしようもない面もある神経の細い天才を、ピエール・ニネが見事に演じていた。
物語はサン=ローランと公私共にパートナーであったピエール・ベルジェとの多分に倒錯した関係性をメインに描いている。
天才と、天才に振り回される秀才と、天才が振り回される変人の三つ巴って感じで、凡人の自分にはちょっとついていけない世界だった…。
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