すぎ

イヴ・サンローランのすぎのレビュー・感想・評価

イヴ・サンローラン(2014年製作の映画)
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本作は、感想が「退屈である」と「美しく素晴らしい」の2つに大きく分かれるのではないか。
映画の中でイヴを取り巻く環境や時代はめまぐるしく変動しているはずなのに、映像は常に優美にゆったりと時代が映し出されるため、彼の20年間の人生を見ている感覚はあまりなく、1年分の時間しか見ていないようだ。

私は美しく贅沢なカットがふんだんに使用されているという印象を受けたが、人によっては「セリフもなくただ人がいるだけの場面は多くて退屈だ」と思ってしまうだろう。
だが、どんなに退屈でも主演のピエール・ニネには目を奪われるだろう、中性的で美しさと脆さと儚さを持った彼から、魅力的な雰囲気を感じずにはいられない。
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