イヴ・サンローランがいかににデザインを生み出し、どのような生涯を送ったのか......というところに焦点を置く伝記映画ではありません。
イヴ・サンローランのパートナーであり彼の最大の支援者である、ピエール・ベルジェとの関係をメインに描いています。
伝記映画は、事実の部分と、あるキャッチーな面を誇張した部分との境があいまいなので、本人についての知識や印象を持っていないとレビューを書きづらいのが正直なところです......。
この映画は、シナリオの面白さを求めるというより、画面全体そして移り変わりの美しさを楽しむという観方が合っているかもしれません。