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バウンドのmのレビュー・感想・評価

バウンド(1996年製作の映画)
3.5
レズビアンという先入観に騙されてしまい、あまり楽しめなかった作品。
タチ(攻め)とネコ(受け)、という姿のままストーリーを進めて欲しかった。

『マトリックス』をきちんと観ていないからここでのレビューで、ウォシャウスキー姉妹がまだ兄弟だったころの作品って書いてあって頭の中ハテナだらけだったんだけど、wikiを見てようやく納得した。
覚えておこう。

100分と短いのと、今作のジャケットがオシャレだったので鑑賞してしまった。
紛れも無くオシャレな映画。
ジャケットのこの妖艶でクールな彼女らを見られる作品なんだけど、泥棒で服役を終えたコーキー(ジーナ・ガーションさん)の存在感が後半進むにつれ薄れていき、なんとなく微妙な感じを受けた。

コーキーの「盗みはセックスと同じ
初対面の相手と寝られても、よく知った相手としか盗みはできない」って言葉が印象的だけど、コーキーはとくになにもしていないように思える。
確かに計画を立てたのは彼女だけど、臨機応変に対応したのはヴァイオレット(ジェニファー・ティリーさん)
コーキー、カッコよく助けに来たけど呆気なく……って感じ。
見せ場があまりない。

なんでコーキーが気になるのか、と言えばレズビアン映画という世界の中で攻めと受け……男性役はコーキーだと思って観てしまっていたから。
泥棒経験者のコーキー、未経験者のヴァイオレット。
男性的な服装をしたコーキー、女性的な服装またマフィアの女というヴァイオレット。
提示された演出としては、コーキーのヒーロー感を求めてしまっていた。

現実にレズビアンという関係性を持っている恋人たちは、男性的な服装をしても受けだっていう人もいると思う。
コーキーももしかしたら受けの方かもしれない。
けれど今作でのベッドシーンは直接的な描写が無く、服装や態度で読み取るしかない。
映画というフィクションの中では、無意識に役割分担してしまう。

小物の使い方、演出はとにかくオシャレ。
色の使い方も綺麗で印象的。
そしてとにかく女性的2人のファッションがかっこいい。
ヴァイオレットのアンニュイ感が可愛く、またコーキーを演じたジーナ・ガーションさん、マジイケメン笑
あんな女性いたら気になるわ。

お金にアイロンかけたいね

ストーリー : ★★★☆☆
映像 : ★★★☆☆
設定 : ★☆☆☆☆
キャスト: ★★★★☆
メッセージ性 : ☆☆☆☆☆
感情移入・共感 : ☆☆☆☆☆
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