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バウンドのCinemanのレビュー・感想・評価

バウンド(1996年製作の映画)
3.0
『バウンド』
アンディ&ラリー・ウォシャウスキー監督
1996年公開 アメリカ

鑑賞日 2023年4月20日

クライム・サスペンスにレズビアンの恋愛をからめたウォシャウスキー兄弟(現姉妹)の監督デビュー作です。

【Story】
窃盗の罪で5年の刑期を終えて出所したコーキー(ジーナ・ガーション)は、マフィアに仕事を世話してもらい、マフィアの所有するアパートの1室の内装と配管工事をしていました。

作業を続けているうちに隣室に住む組織の一人シーザー(ジョー・パントリアーノ)とその愛人ヴァイオレット(ジェニファー・ティリー)に出会います。
ヴァイオレットに一目惚れしたコーキーは誘われるままにヴァイオレットと体の関係を持ちます。

数日後、ヴァイオレットはシーザーと別れたいからファミリーの金200万ドルを奪って一緒に逃げようとコーキーに持ちかけます。
当初コーキーはマフィア怖さと昔仲間に裏切られた経験から当初はヴェイオレットを信じませんでしたがある計画を思いつき2人で実行に移すことにしました。

コーキーの計画どうりことが運んでいたのですが思わぬアクシデントがあり・・・

【Trivia & Topics】
*プレゼンテーション映画。
本作はウォシャウスキー兄弟の監督デビュー作で、『マトリックス』(1999)制作に向けて自分たちの制作能力をスポンサーにプロモーションするための作品でもありました。
初監督作品とは思えない堂々とした演出で無事『マトリックス』制作への布石となりました。

*兄弟から姉妹へ。
この後『マトリックス』が全世界的に大ヒットするウォシャウスキー兄弟ですが兄のラリーは『スピード・レーサー』(2008)の後に性別適合手術を受けて女性に生まれ変わりラナ・ウォシャウスキーに改名しウォシャウスキー姉弟となりました。
しかしその後弟のアンディも性別適合手術を受けて女性になり名前をリリーに変更したので現在はウォシャウスキー姉妹になりました。

*受賞歴。
97年ポルト国際映画祭グランプリ&主演女優賞( ジェニファー・テイリー)

【5 star rating】
☆☆☆
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