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ゴーン・ガールのKANIOのレビュー・感想・評価

ゴーン・ガール(2014年製作の映画)
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おそらく今年1番の衝撃作。

この作品を観ていて終始感じる、「振り回されている感覚」。
実はこの作品を見ている瞬間ではなく、観るずっと前から振り回されていたのかもしれない。
「何が起きているのか」は理解できるのに「どこに向かうのか」が全然分からない。着地点が最後の最後になっても予想できず、エンドロールになった瞬間に放心する。
自身を取り巻く環境全てに疑心暗鬼になる主人公同様に、観ている方も自分が前情報として知っている『ゴーンガール』に疑心暗鬼になっていく。
『ミステリー』がベースにあって、人によっては『コメディ』、人によっては『ホラー』と形を変えていく地獄のような作品。

カップル限定で行われた試写会の様子が気になる。
おそらく鑑賞後は、男性がみんなベン・アフレック顔(口半開き)になっていたに違いない。

今のデヴィッド・フィンチャーには、是非『火と戯れる女』を撮ってもらいたい。
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